伊豆の海、安良里と黄金崎ビーチのダイビングで見られる、魚やウミウシなどの情報図鑑

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チャガラ

070130tyagara3.jpg


ほとんどの種が水温が高い夏場に産卵するのに対して、年間を通じて最も水温が低くなるこの真冬に産卵する種がいます。
このチャガラもそうした中の1種です。


======================
チャガラ
学名:Pterogobius zonoleucus
分布:青森県~高知県、瀬戸内海、鹿児島県
======================


なぜ水温が高い夏場に産卵を行うのが好まれるかというと、一般的に卵の孵化にかかる日数は水温の累積に比例するからです。
卵が早く孵れば、孵化まで保護するタイプの生態を持つ魚の場合、その分だけ親にかかる負担は少ないわけで、夏場に産卵を行うのは理にかなっているといえます。

ではチャガラたちはなぜ孵化までより日数を要する冬場に繁殖を行うのでしょうか?
それには捕食者の数が少ないことが1つ目の理由として挙げられます。
夏場はどの魚もが産卵するために、孵化した稚魚や幼魚にとって過酷な生存競争が強いられます。

対して冬場には夏場に比べて新たに生まれる命も少ないし、魚たちの活性も低い水温で下がっているので、捕食される危険も少ないと考えられます。
逆に冬場に繁殖を行うデメリットとして、孵化まで日数を要するので夏場に産卵することに比べて親魚の負担が大きくなること、繁殖の機会が減ることが上げられます。


2つ目に、繁殖するための空間の利用が挙げられます。
海の中は3次元的に空間を利用することが可能ですが、繁殖において付着性の卵を産む種の場合、まず2次元になって選択肢が限られてしまいます。しかもその産卵場所に同種だけではなくて別種の競合相手がいることになります。

岩の壁面や岩の下といった人気の場所には、自分より体が大きくて強い競合相手がいると、満足のいく産卵場所が確保できなかったり、妥協する必要が出てくるでしょう。

そのため、空間利用に関して季節をずらすことで他の生物と競合することを避け、よりよい繁殖場所を確保しようとしていると考えられます。
チャガラの場合は岩の下に卵を産み付けますので、同様の産卵場所を好む自分より体の大きなホシノハゼやクツワハゼといった種との競争を避けているのでしょう。


長くなってしまいましたが、ともあれ、婚姻色の出たチャガラの雌雄は見事です。チャガラという名前の由来は地味な体色から来ているのですが、もしヒレを全開にした時に名付け親がご覧になっていれば、きっと違う名前がついたのではないでしょうか。
個人的に大好きなハゼです(^o^)丿


070130tyagara5.jpg


一枚目の写真はオスがメスの求愛に応えているところ、二枚目はメスがオスに求愛しているところです。オスが卵を守るのでメスの方が求愛を積極的に行うわけですね。ちょうど人間の反対です(笑)
この辺のことについては機会があればまた次回ということで。

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  1. 2007/01/30(火) 16:04:29|
  2. 旬のサカナ
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